背中のトレーニングで、厚みをつけるならロウイング系(ダンベルロウなど)の種目、広がりを出すならプル系(ラットプルダウンなど)の種目とよく言われます。
確かにそうなのですが、実際には種目の違いというよりは、肩甲骨や肩関節の動かし方の違いによって厚みを出す筋肉が鍛えられるのか、広がりを出す筋肉が鍛えられるのかが変わってきます。
今回の記事では、広背筋にはほんとうにプル系の種目がよいのか、ロウイングはあまり効果がないのか、少し解説したいと思います。
以下にいくつか種目をピックアップしました。
- オーバーグリッププルダウン
- アンダーグリッププルダウン
- 肩甲骨を寄せて固定したプーリーロウ
- 肩甲骨を動かしたプーリーロウ
これらの種目で、筋活動を調べたものによれば、広背筋については、肩甲骨を動かしたプーリーロウが一番で、肩甲骨を寄せて固定したプーリーロウが二番目だったそうです。
ちなみに上腕二頭筋については、アンダーグリッププルダウンが一番で、肩甲骨を動かしたプーリーロウが二番だったそうです。
つまり、広背筋にはプーリーロウがベストで、その次にオーバーグリッププルダウンがよいということになります。
ただ、これはあくまである研究の結果に過ぎないため、過信はよくありませんが、広背筋を鍛えるのならば、ロウイング系の種目もしっかり行っておいたほうがよいのではないでしょうか。