人にとってタンパク質は一番重要な栄養素といっても過言ではありません。ホルモンや酵素、内臓、骨などはタンパク質がないと作れないからです。
その一方で、過剰な筋肉は生命維持にとってはそれほど必要性が高くないことも事実です。
現代のように栄養過多の時代なら問題ありませんが、昔は栄養素をできるだけ無駄なく適切に配分する必要がありました。
そのため、タンパク質を重要な場所に使い、重要性の低いところ(筋肉)には配分しないようにする必要があります。
その働きを担った遺伝子が「ミオスタチン」です。つまりミオスタチンは筋肉を減らす遺伝子なのです。
筋肉が異常に発達した牛の映像、画像を見たことがあるでしょうか。これはまさにミオスタチンが欠如してしまったことによるものなのです。
しかし、せっかくトレーニングをしているわけですから、できるだけ筋肉を減らすことは避けたいですよね。
実は、トレーニングの刺激はミオスタチンを減らすことがわかっています。
つまりトレーニングは「筋肉を減らすミオスタチンを減らす」ことでも、筋肉を増やすことができるのです。
また、トレーニーに人気のクレアチンも、ミオスタチンを抑制することがわかってきたようです。
トレーニングや食事のテクニックとは少し外れてしまいましたが、雑学として読んでいただければ幸いです。