宇都宮のパーソナルトレーニングジム、ボディライブの山岸です。
皆さん一度は聞いたことがある食べ順ダイエット。食事は野菜から食べるというもので、べジファーストとも言われています。
この食べ順ダイエットは手軽にできるダイエット法として、多くの方が実践したことがあると思います。
ただ、実践しているほとんどの方がおそらく適切な効果を得ることができていないのではないでしょうか。
その理由と効果的な食べ順ダイエットの方法を今回の記事ではお伝えしていこうと思います。
食べ順ダイエット(べジファースト)の理屈とは?
この食べ順ダイエットには、食物繊維の力が大きく関わっています。
食物繊維には大きく分けて2種類あり、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
水溶性食物繊維は消化器の中でゲル状になり、食べ物の移動を遅くしてくれたり、コレステロールを減らしたり、動脈硬化を予防する効果があります。
不溶性食物繊維は水には溶けませんが、水を吸って数倍から数十倍にも膨れ上がり、満腹感をもたらしたり便秘を予防したりといった効果があります。
つまり食べ順ダイエットはこの食物繊維の特徴を活かし、糖質の吸収スピードを緩やかにして血糖値の急激な上昇を抑えたり、満腹感を得ることによって糖質の取りすぎを防ぐという狙いがあります。
血糖値が緩やかに上昇すればインスリンの大量分泌も防ぐことができ、インスリンによる脂肪細胞の合成も抑えることができるというわけです。
食べ順ダイエット(べジファースト)の効果的な方法
野菜を最初に食べればよいという話ではありません。単純な話、野菜がある程度消化され、胃袋に水溶性食物繊維がある状態でないと糖質の吸収スピードを緩やかにするといった効果は望めないはずです。
具体的には、ごはんといった糖質を摂取する20~30分前に野菜を取っておかなければ十分な効果は得られないと思います。
ただ、野菜だけ食べて30分待って、そのあとごはんを食べるといった食事方法は現実的にはあまり行いたくないと思います。
無理なく効果的に食べ順ダイエットを行う方法をいくつかリストアップします。
- 野菜を食べて、その後肉などのおかずを食べ、最後にごはんなどの糖質を食べる
- イヌリンなどの水溶性食物繊維サプリメントを食事の30分前に摂取する
- 野菜ジュースを作り、食事の30分前に飲む
上記の3つが現実的なやり方かなと思います。また食べ順ダイエットを行うのであれば根菜類よりも葉物野菜の方がよいようです。
ただ、ダイエットの基本は消費カロリーが摂取カロリーよりも多くなるように生活することですので、食べ順ダイエットの効果はプラスアルファー程度に考えておいたほうがよいかもしれません。